寺田屋さんは大阪の京橋を発着する淀川の船便の船宿として栄え、
寺田屋事件のころは薩摩藩士の宿として、また倒幕派の定宿としても使われていました。
龍馬が寝起きするようになったのは1865年の8月頃から。
ここを起点に大阪や下関などを飛び回り、薩長同盟を締結させて翌年の1月23日に寺田屋に戻ってきました。
伏見奉行所の役人に龍馬が襲われたのは24日未明。
お風呂に入っていたお龍さんが、裸で階段の駆け上り急を知らせたことで
龍馬が逃げのびることができたというエピソードは有名ですね。
寺田屋はすぐ後の1868年の鳥羽伏見の戦いで焼けてしまったそうで、いま見学できるのは明治何年かに再建したもの。
刀傷や柱のピストルの痕も龍馬とは無関係のもののようです。
当然ながら、風呂桶も
ニセモノ。
現在お庭になっているところが当時の寺田屋の建物が建っていたところだということです。
それでも、京都の龍馬のゆかりの地はなかなか当時の雰囲気を味わえるところがありませんから、「梅ノ間」は一見の価値があると思います。

難を逃れた龍馬が午前2時すぎに走り抜けたという小さな商店街です。
さまざまな龍馬グッズを見ることができますが、どれも観光地価格ではなく、控えめな地元的値段設定であることがホッとさせてくれます。

伏見の酒蔵が立ち並ぶスポットなので、川の水もたっぷり。風情があります。
十石舟が遊覧船として運行されていて、両岸の柳、桜、アジサイなどを楽しむことができます。

月桂冠や黄桜もすぐ近く。どのお酒も「龍馬おすすめ!」となっています(笑
寺田屋
〒612-8045 京都府京都市伏見区南浜町263
075-622-0243
館内見学は大人400円。お庭は自由。
八坂神社の境内にある老舗料亭「二軒茶屋 中村楼」。

創業四百年余り。龍馬も訪れたお店です。
龍馬が近江屋で暗殺される時に履いていた下駄はこのお店のものだったそうです。
料亭の下駄を履いて帰っていたんですね。
大きな枝垂桜で有名な円山公園は八坂神社のお隣。
枝垂桜から庭園の奥の方へ目をやると、坂本龍馬・中岡慎太郎の像が立っています。

大きな像です。
ここのおふたりも龍馬さんが立ち、慎太郎さんが立て膝で座っています。
一説によると、坂本龍馬は172cmで大柄、中岡慎太郎は150cm台で当時の平均的身長だったそうで、史実に忠実に立像を作ってしまうとデコボココンビになってしまい都合が悪いのだとか。

メインの枝垂桜は樹齢80年だそうで、以前より少し弱々しくなってきました。
円山公園
京都府京都市東山区円山町他
075-222-3586
入場無料
JR京都駅から京都市営バスで20分、祇園下車、徒歩3分
駐車場134台/30分250円
https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000006855.html

海援隊京都本部が置かれていた酢屋嘉兵衛宅です。
酢屋は当時も今も材木商。
坂本龍馬はここの2階に近江屋で遭難する直前まで身を寄せていました。
この部屋で龍馬は姉の乙女に長さ5メートルの手紙を書きました。
手紙には「酢屋というところにて」と書かれていて、その写真も見ることができます。
表の石碑には「坂本龍馬寓居の跡」と刻まれています。
(以下、酢屋さんのサイトより引用)
龍馬は家の者から「才谷さん」と呼ばれ、二階の表西側の部屋に住まいしていました。当時の面影を残す二階の品格子より龍馬は向いの舟入にむけてピストルの試し撃ちをしたということです。
遭難の年(慶応3年)の6月24日には、お姉さまに宛てた手紙の中で酢屋に投宿している旨を伝えております。又、この家に海援隊京都本部を置き、隊士、陸奥宗光、長岡謙吉、等数多くの志士が投宿していました。11月15日龍馬遭難直後の天満屋事件もこの二階の一室に隊士が集まり事件が起りました。維新後、陸奥宗光は「酢屋」の家を訪れる時、当時を思い、感慨にむせんだと言われています。
酢屋
京都市中京区河原町三条下ル一筋目(龍馬通)
ギャラリー入館時間:12:00~18:00
定休日:月曜日
ギャラリー入館料:500円
河原町三条より徒歩5分
清水寺に近い産寧坂石段途中にある明保野亭は坂本龍馬の定宿。
ここで龍馬は土佐藩家老息女・お田鶴さんと密会したと言われています。

二階から京の町が一望できたそうです。
(場所は移転しています。)
明保野亭
京都市東山区清水2丁目222
営業時間:11:00~17:00(食事) 9:30~17:30(喫茶)
定休日:無休
市バス清水道より徒歩10分
明保野亭 詳細情報と予約はこちら>>
霊山歴史館は幕末維新史の総合資料館です。
「女性がすすめる歴史資料館のトップ10」にもランクインしている歴女に人気のスポット。
幕末の志士たちの肖像画、写真、遺品、遺墨などが展示されています。
新選組・桂小五郎・西郷隆盛・高杉晋作らのゆかりの品も多く、幕末ファン必見。
坂本龍馬の手紙や肖像画、 遭難した近江屋の模型、龍馬の血染めの掛け軸・屏風を見ることができます。
龍馬を斬ったとされる刀もあります。慶応3年11月15日、見廻組肝煎桂早之助がこの脇差を持って、京都・近江屋の一室で坂本龍馬を斬ったといわれています。
(写真)
2010年は大龍馬展を実施。
霊山歴史館
東山区清閑寺霊山町1
入場時間 10:00-16:30(入館は16時まで)
入場料金 平常展500円・特別展700円/月曜休館
駐車場数台分あります。空いていれば停められます(無料)
www.ryozen-museum.or.jp
霊山護国神社には明治維新に尽くした志士3100名を祀る墓があります。
東山安井から高台寺のほうへどんどん坂を登ります。

門から見上げると矢印のところがお墓。
境内に入ってから古い自動改札のような機械に300円入れてお墓に入ります。
さらに坂と階段をどんどん登ります。
坂本龍馬のお墓が近づくと急に視界が開けて京都の街が一望できるようになります。
坂本龍馬のお墓は中岡慎太郎のお墓と対になって並んでいます。

段も柵もまったく水平ではないのが、古さを感じさせます。

ふたりの像の大きいのは円山公園にあります。

お墓の背後からの景色。
幕末の有名人のお墓がいっぱいありますので、時間があればじっくりと墓地を歩いて往時に思いをはせるのがいいでしょう。
霊山護国神社
東山区清閑寺霊山町1
参拝時間 9:00-17:00(冬季は16:30まで)
参拝料金 境内自由/お墓300円
アクセス 市バス東山安井バス停より徒歩20分ほど。かなり登ります。